「万人直耕」
これは、江戸時代に生きた医者であり思想家である安藤昌益の言葉。
「人間は、自分が食べるものは自らが大地を耕して食物を得るべきである」という意味だと思うのですが、ボクが好きな言葉です。
近頃は、お金を動かすだけで大儲けしている人がエライというような考えがあるが、そういう人はお金があっても食べ物が買えないという状況になったらどうするのだろうか。
お金を食べるのだろうか。
まあ、こういう話はここで止めて、今回書くのはこれから畑を作るぞという話です。
田んぼを借りる
新しく暮らし始めた場所でも畑をやりたいと思い、「どこか貸してくれる畑があれば紹介してください」と近所の人に声を掛けていました。
家の近くだと便利なので、そういうところが借りられればいいなあと思っていたのです。
そうしたら、なんと家の真ん前の休耕田を借りることができました。
下の写真は、家の部屋から写したもの。
この中央の2枚の田んぼを貸してもらうことになったのです。
2枚で1反(300坪)以上ある。広いんですよ。
田んぼから畑にするには
もとが田んぼなので、大雨が降ると一面に水が貯まってしまいます。
まずは、排水から考えなければいけません。
いろいろ考えても良く分からないので、とりあえず畝を作ることにしました。
スコップでミゾを掘って、その土を横に積み上げて畝を作るのです。
畝の幅は、狭いのから広いのまで、いろいろ作ろうと計画しています。
田んぼから畑に転換する方法は、川口由一さんの「妙なる畑に立ちて」に簡単にですけど書いてあるので、それを参考にしています。
最後に
スコップで土を掘っているときに、冒頭に書いた安藤昌益の「万人直耕」という言葉を思い出したのです。
本業が終わってから夕方に畝作りをやっているので、畝ができるのはいつになることやら。
でも、少しづつでも動かなければ、なにもできない。
たぶん最初は、うまく野菜は育たないでしょう。
でも10年も経てば、農薬も肥料もいらない肥沃な畑になるはずです。
以前住んでいたところで作った畑は、10年以上不耕起でやったのですが、今では農薬、肥料をあげなくても、なんでも良く育つ畑になりました。
10年なんて、あっという間ですからね。