春から夏にかけて、ミツバチ達は爆発的に数を増やしていきます。
それにあわせて、巣枠をどんどん追加していきます。
しかし夏以降になると、ミツバチがあまり付いていない巣脾が出てきます。
そのような巣脾は、スムシの被害を受けやすいです。
対策を何もしないと、スムシの食害で巣脾がボロボロになって使用出来なくなってしまいます。
余ってしまった巣脾の処理方法を書いてみます。
巣脾の保存方法
余った巣脾の保存方法は次のような流れになります。
- 次箱を追加して巣脾を入れる
- 巣脾を冷凍処理する
- 巣箱に入れて保管
採蜜後の巣脾をミツバチに預ける
最後の採蜜が終わって空になった巣脾は、元の群に戻さないで、他の群に預けます。
他の群に預けたほうが、残った蜂蜜を吸って巣脾を綺麗にしてくれるのです。
他の群に継箱を追加して、そこに採蜜後の巣脾を入れます。
追加する継箱は、上布の上に重ねます。
上布が箱全部を覆っていると、ミツバチ達が上に重ねた継箱に移れないので、上に来れるように隙間を空けます。
そうすると残った蜂蜜をミツバチ達がキレイにしてくれます。
弱群には、追加する継箱は1つ。
強群なら2,3段重ねられます。
追加する継箱が多すぎると、巣脾がスムシに占領されてしまいます。
ミツバチ達がスムシより優勢になるように調整します。
巣枠を冷凍処理する
10月くらいまで巣脾をミツバチに預けておきます。
それから巣脾を冷凍して、スムシの幼虫、卵を駆除します。
私が使用しているのは、レマコムの100リットル冷凍庫。
上手につめて入れると、巣枠が18枚入ります。
冷凍処理する時間は、1日くらい。
1日冷凍処理すれば、スムシの幼虫や卵は死滅します。
これを、ミツバチに預けてあった空巣脾が無くなるまで続けます。
巣枠を巣箱に入れて保管
冷凍処理した巣脾は、巣箱に入れて保管。
一番下の巣箱の巣門は閉めます。
そうしないと、蜜の匂いに引き寄せられてミツバチが巣箱の中に入ってしまいます。
そして、その上に継箱を重ねて、その中に巣脾を入れていきます。
こうすることで、春に使用する時までスムシの害を受けないで巣脾を保管出来ます。