そして誰もいなくなった。
20年くらい前には、蜂場の周りで7,8人が田んぼをしていた。
そのころは、活気があって、春から秋にかけて田んぼで働くひとがいるのが日常の光景だった。
しかし、年を経るにつれ、1人、2人と高齢のため田んぼをやめていく。
去年は、80代のひとりだけになった。
そして、今年、誰もいなくなった。
その里山で仕事をするものは、ボクひとりだけになったしまったのだ。
蜂場は、山道の行き止まりにある。
そこまでの山道両側の草刈りは、田んぼのひとがしていたので、ボクが草刈りをすることはなかった。
でもいまは、ボクがすべての草刈りをしなければいけなくなった。
距離にして、400mほど。
蜂場へ安全にたどり着くためには、不可欠な作業なのである。
一気に全部草刈りするのはたいへんなので、少しづつ草刈りをしている。
里山のセイタカアワダチソウは、満開に近い。
花のそばへ行くと、ミツバチたちの羽音が「ブンブン」と聞こえてくる。
そして、甘い香りも漂ってくる。
カルトーラのモンブラン
「カルトーラのモンブランがめちゃくちゃ美味しい」と妻の友人が言っている。
その彼は、週に2回も通っているそうだ。(パートナーには怒られるので、内緒みたい)
カルトーラとは、鴨川市でいちばん古いカフェで、ケーキがとっても美味しい。
ボクは甘いお菓子を控えていたのだが、妻が「カルトーラに連れて行ってくれ」とうるさいので、先日行ってきた。
席につくなり、メニューをほとんど見ずに、紅茶とモンブランを注文。
間もなくして、運ばれてきたモンブランは背が高く、ボリュームがあり、盛り付けもオシャレだ。
フォークで中を覗いてみると、タルト生地、生クリーム、マロンクリームと三層になっている。
マロンクリームは、しっかりと栗の味がして、「あぁ、秋はモンブランを一度は食べないとなぁ」と至福のひととき。
しばらくすると、鴨川に住む友人(先述の友人とは別人)が来店。
その友人と一緒に来たひとは、東京在住のプロのピアニストだという。
先日からピアノを再開した妻と、いちから始めたボクは、「わぁ、シンクロだ」と驚いた。
で、しばらく4人で音楽談義。
しばらくすると、妻にモンブランを教えてくれた友人が来店。
「パートナーには内緒だよ」