養蜂日記

養蜂研修会「これからのヘギイタダニ対策」俵養蜂場

3月24日に蜜蜂慰霊祭に参加してきました。
千葉県の養蜂家、東北から千葉県にミツバチの越冬に来ている養蜂家、総勢70名で館山市布良の安房自然村で行われました。

慰霊祭の後に研修会が行われました。
今回の講師は、俵養蜂場の俵博さん。
議題は「これからのヘギイタダニ対策」

俵養蜂場は、オーガニック養蜂に力を入れている会社なので、今回の研修はとても楽しみにしていました。

ヘギイタダニ対策

俵養蜂場

俵養蜂場の俵博さん。

以下は、研修会の抜粋です。

・薬剤抵抗性のあるダニは、繁殖率が低い。
 3年くらい薬を休めば、また薬は効くようになる。

・脂溶性のフルバリネート(アピスタン)は蜜蝋に残留し易い。
 農薬の影響でシックハウス症候群のようになってしまい、蜜蜂が死んでしまう。

・アピバールは、水溶性のため湿度の高い季節は効果が低い。
 11月中旬から1月にかけて入れたときは、駆除率98%だった。

・農薬系駆除剤と非農薬系駆除剤を合わせて投与すると、効果が高い。
 テストでは、アピスタンとアピガード(チモール精油)を一緒に投与して、駆除率97%。

・ホップやシュウ酸を使った非農薬系の商品も新しく開発されている。

・雄蜂トラップ。ダニがあまりいない雄蜂房は破棄しないで、雄蜂を生産させる。
 ダニに強い種を育成するため。自家選抜育種をすると良い。

・割り出し群を作る時にダニを駆除する場合。
 ハーブ系の駆除剤はダメ。農薬系を使用すること。
 女王交尾後は、巣房に蓋掛けされる1週間位のうちに駆除すること。

前年に続いて、ニームを販売する業者も来ていました。
ニームスプレーを巣枠に散布した人は、ダニがたくさん落ちたと言っていました。
でも作業が大変なので、止めたそうです。

今年は「ニームケーキ」という粉状の製品を箱内部に入れてテストするということです。
私も「ニームケーキ」を購入したので、テストしてみようと思います。

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