雑記

衆議院選挙の結果に呆然

選挙結果に呆然!

東日本大震災での原発事故で知ることになった原子力村による政治家、メディア、学者等々の原発マネーによるコントロール、支配。

今までは、自分の生活は政治家などに頼らずに自分で何とかしていくというスタンスで生きてきたけれど、この現実を知ってしまった後はこの腐敗した仕組みは、変えなくてはならないと強く思い始めました。

しかし選挙結果は、僕の予想に反したものでした。

家にはテレビは無く、新聞も取っていません。

必要な情報は、インターネットで取得しています。

僕と同じような考えの人は、沢山いると思っていました。

しかし、現実は違っていたんですね。

また、戦後最低という投票率。

今回の選挙ほど大切な選挙は無いと思っていましたけど・・・。

このことについて、田中優さんが分かりやすく分析しています。

以下に引用します。

 

田中優さんのメルマガより引用

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田中優blog'持続する志

『 選挙結果に落胆してないで、未来の当たり前を一緒につくろう! 』

▼ 不思議な「メディアと議席の世界」

ぼくは長らくテレビを持っていない。しかも今やネットに要する時間が多くなってしまったので、新聞も取らなくなった。だから一般の人たちがどんな情報を得ているのかよくわからないままだ。だが、ネットやSNSの状況とは大きく違っていたようだ。

今回の投票率が著しく低かったのは、おそらくすでに自民大勝が決定的として報道され、しかも対立軸として第三極として維新の会ばかりが報道され、未来の党の報道が少なかったからではないかと思う。おそらくは小沢問題(無罪なのに何が問題なのだろう?)のほうが報道されていたのではないか。

そして人々は選択肢がなく、すでに決定的なのだから選挙に行かず、わずかな票差が大きな議席数の差になる小選挙区制などの仕組みによって決定づけられた。

比例で27.66%(前回から0.93%増)の自民党が31.63%(前回は30.55%)の議席を取り、小選挙区では43.01%(前回より4.33%増)の得票で79%(前回は21.33%)の議席を取った。実際に得票した数より、比例区で3.97%、小選挙区で35.99%も多くの議席を獲得した。自民党が増やした得票数は大きい小選挙区でも4.33%、それは選挙に行かなかった人たち40.96%の1割程度でしかない。

大勝したと言われる自民党を比例区で選択したのは、有権者全体の16.33%でしかない。「選挙に行っても無駄だよ」と思わせるキャンペーンが功を奏したのだ。

こうして「投票箱の民主主義」は葬りさられた。

▼ タテ・ヨコ・ナナメの運動

ぼくがいつも話すことに、運動には三つの方向性があるというものがある。

自ら選挙に出る、政治家に影響を及ぼして法を作らせるなどの「タテ」方向の運動、そしてデモや署名活動などで多くの人たちに伝え、ムーブメントを起こす「ヨコ」方向の運動、これらが従来型の運動だった。

しかしもうひとつある。新たな仕組みを考えて現実に実行する「ナナメ」の運動だ。
タテは制度の壁に当たって民意を反映しない。ヨコもまた徒労感が募るばかりで変わっていかないのなら、ナナメの運動をしてみよう。

原発に反対するのではなく、原発に頼ってもムダ、原発が不必要になるようにしていくのだ。もちろん原発より設備も安く、発電効率が高く、発電単価も安い、天然ガスのコンバインドサイクル発電を推進するのもいいだろう。そして発送電の分離を求め、電力の自由化を実現させるのもいい。競争させれば原発の発電単価の方が高いことは明らかになるからだ。

自然エネルギーを大きくしていくのもいい。しかし盲点がある。それが送電ロスの問題だ。50万ボルトの高圧線を1とすると、家庭の近くを走る6600ボルトの送電線は5739倍も送電ロスがあるのだ。

太陽光発電を導入して、有効な社会資産をつくっているつもりでいても、実際にはほとんど近隣の家に電気需要がなければ送電ロスで消えてしまっている心配がある。

しかも電力会社は固定買取制度で太陽光発電からの電気を買っているが、その費用はすべて他の家庭の電気料金から回収できることになっている。つまり電力会社の腹は痛まないのだ。もしかしたら電力会社は「買っているふり」をしているだけかもしれない。

▼ 仮称・「未来の当たり前」プロジェクト

そこでぼくが考えるのは、電気を自給してしまう仕組みだ。自宅で作った電気で電気を自給して「オフグリッド」してしまう。グリッドは送電線のこと、オフグリッドとは送電線から離れて暮らしてしまうことだ。この仕組みはすでにできている。しかし残念ながら価格が高い。

そこで電気自動車と組ませてしまったらどうだろう。電気自動車はとても効率が高い。
今でも一キロ走って2円程度だ。つまりガソリン1リットル150円で買っていた場合と比較すると、リッター75キロと同じになる。だから将来は必ず電気自動車の時代になる。

それを妨げているのはエンジン技術を残したい勢力の力だ。これを自宅の太陽光発電などでまかなったら、実質的に燃料は無料で、しかも二酸化炭素排出の心配もない。

このメリットを生かしたなら、「ガソリン代+電気代」と「電気自動車代+太陽光発電+バッテリー整流装置」とを比較できる。それが安くなるなら、誰もが当たり前に使うようになるだろう。

この「未来の当たり前」を、今の時代に引き寄せたいのだ。そのために何が必要か。
とにかくそこに大きな市場があることを知ってもらうのがいい。数が売れるなら、大量生産できるから価格を下げることができるからだ。

▼ 数万人の予約リスト

これを実現していくのに、てんつくマンと一緒に予約リストを作っていきたい。

「こうなれば買いますよ」という人たちのリストを作り、「口だけじゃないよ」と予約金として一部を出資してもらう仕組みだ。

ぼくがイメージしているのは、「ガソリン代+電気代」10年分と釣り合う価格での提供だ。つまり今払っている電気料とガソリン代を10年間返済に回せば、それだけで太陽光発電とバッテリーと電気自動車が手に入る仕組みだ。そして予約リストを武器に、メーカーなどと折衝したい。

実際に先日自動車メーカーと話し合ってみた。すると「確かにそれだけの予約リストがあったら大きく進みますね」という返事だった。

でも実際にはそんな多額な資金が今はない、という人も多いはずだ。しかしその点も脱原発宣言をしている城南信用金庫の吉原理事長に相談した。吉原さんは「そういう仕組みであれば融資したいですね、各地の信用金庫にとっても良い資金需要になるのではないですか」という返事だった。

ということは、あとは予約リストの数と、自動車メーカー、バッテリーメーカー、
太陽光発電メーカー、整流装置メーカーの努力次第ではないか。

今の電力会社の利益の7割から9割を支払っているのは家庭なのだ。その家庭が自立してしまったら、とてもではないが電力会社は原発の発電価格を事業者に負担させられなくなる。つまり脱原発が実現できるのだ。

そう考えると、私たちに「未来の当 たり前」を近い未来に近づけることは可能なのだ。
そんなナナメの方法はどうだろうか。ワクワクしないかい?

▼ 運動事始め

運動を始めるときは、助走期間に多くの人に参加してもらうのがいい。なぜって、できあがっちゃった運動に参加するのは、なんとなくつまらない気がするからだ。
だから開けっぴろげで穴だらけのてんつくマンとぼくとで始めたいのだ。

そこに以前にてんつくマンが「豪快な号外」でやったときみたいに、たくさんの人たちが参加するのがいい。ぼくはぼくで生真面目な活動家のみんなと一緒にやっていきたい。

「予約リストを集めたいぜ」という人のリストを作って、そこから広げていく。
それがもし数万人になったら、間違いなく時代は塗り替えられていくだろう。そんな運動を始めたいのだ。

わたしたちに必要なのは、未来に対するワクワク感じゃないかと思うんだ。今回の選挙にぐったりした分だけ、より多くのワクワク感が必要だと感じたんだ。未来に期待するからこそ、わたしたちは生きていける。

そんなナナメの運動を、一緒にやってみないか。

※てんつくマン HP http://tentsuku.com/home.php

●田中優blog'持続する志' http://tanakayu.blogspot.jp/

●田中優 有料・活動支援版メルマガ
http://www.mag2.com/m/0001363131.html
活動支援金 525円/月(登録初月は無料)活動を応援くだされば嬉しいです。

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引用ここまで

田中優さんが言うナナメの運動。

これを読むとワクワクしてきますね。

反対、反対ではなく、このような未来に希望が持てる行動をすることで世の中を変えていく。

田中優さん、いいね。

戦争や争いごとの無い世界が実現しますように。

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