東京に暮らしているころ、移住を考えているときにいろいろ田舎暮らしについて考えていました。
田舎に行ったら、食べるものはなるべく自給しよう。
資本主義システムからドロップアウトして、なるべくお金の掛からない生活をしよう。
広大な土地を手に入れて、理想郷を作ろう。
そんなことを、田舎に関する本を読んで夢想していたのでした。
そんな夢想のなかに、
「絶対、住むなら古民家でしょ。」
「古民家には、薪ストーブが似合うなあ。」
と、能天気なことを考えていたのでした。
で、実際に鴨川へ移住して、築100年以上の茅葺き屋根の古民家に住み、薪ストーブのある暮らしを始めたのでした。(今は古民家から引っ越して、古民家には住んでいません。)
薪ストーブ止めました
鴨川に移住してから13年以上、薪ストーブのある暮らしを続けて来たのですが、薪ストーブは止めることにしました。
薪ストーブのある暮らしは、本当に楽しかったのですが・・・。
薪ストーブって、炎を見ているだけで、心が癒やされるですよね。原始時代の記憶が蘇えるのだろうか。
あと、冬の煮込み料理なんて、ガス代を考えないで作れる。これは有り難いですよ。
その他、いろんなものを焼いたり、パンなんかも焼ける。オーブンの代わりですね。
そんな楽しくて便利な薪ストーブを止める理由とは、
- 薪を集めるのが大変
- 薪作りが大変
- メンテンスが大変
- 洋服が煙臭くなる
このような理由が原因で、薪ストーブを止めることになったのです。
薪を集めるのがホント大変
薪ストーブは、薪がなくては始まりません。
でも、この薪集めが本当に大変なんですよ。
いつも、心の片隅には「薪を集めなくては」という思いがあるのです。軽トラで走っている時は、いつも薪になりそうな木は無いかなと気にかけています。
また友人知人にも、「薪になりそうな木が出たら連絡してください。」と声を掛けておきます。
そして、「木が出たよ。」と連絡があったら、チェーンソーを持って軽トラで駆けつけるのです。
ここからが、また大変。
チェーンソーで、軽トラに乗るくらいの長さに切って、軽トラに積み込みます。これが重いのなんの。腰にズッシリと来る。
薪作りが大変
薪を自宅に運んできたら、それをチェーンソーで玉切りします。玉切りとは、薪ストーブに入るくらいの長さに切ることです。
玉切りは、中腰でやるので腰が痛くなります。
今度は、玉切りした木を斧で2つから4つくらいに割ります。これは、結構楽しいんですね。
エイヤッと斧の振り下ろして、薪がパッカーンて割れると快感。
作業に集中出来るので、動的な瞑想をしているような感覚になれます。
薪ストーブのメンテナンスが大変
薪ストーブは、使いっぱなしでは上手く仕事をしてくれません。
煙突掃除が定期的に必要になります。
煙突掃除をしないと、煙が逆流して部屋中に煙が充満してしまう。
だから1ヶ月に1度は、煙突掃除をしないといけないんですよね。
これが、結構面倒くさい。まあ、1時間くらいで終わるのですが、毎月やらなければいけないのがストレスになる。
洋服が煙臭くなる
薪ストーブを焚いていると、家の中がどうしても煙臭くなってしまいます。
そうすると当然、室内に吊るされている洋服も煙臭くなるわけですよ。
「何か懐かしい匂いがするなぁ。」と妻が整体の先生に言われたことがあったそうです。家で薪ストーブを焚いているので、その匂いだと妻が言うと、整体の先生は、「そうだ、昔実家で暮らしていたときの匂いだ。」と言われたそうです。
廊下に吊るしている娘の洋服を嗅いでみると、「やっぱり、煙臭い。」
洋服が煙臭いことが原因で、娘が学校でイジメられるのも可哀想だしな。
そんなこんなで、薪ストーブを止めることにしたのです。
代わりに石油ストーブを購入
購入したのが、トヨトミの 対流形 石油ストーブRainbow。
これ、感動的に燃費がいいんです。
部屋が暖まったら、芯を出来るだけ少なく出すようにします。今まで使っていた石油ストーブは、芯を絞りすぎると不完全燃焼になるのですが、このトヨトミのストーブは、そうならないのです。
1日中ストーブを付けっぱなしにしても、3日は持ちます。
あまりにも燃費が良いので、もう1台買い足しました。
移動も楽々
片手でヒョイッと持てるので、ストーブを台所、仕事場、寝室と移動しています。
虹色がキレイ
このレインボウという機種は、7色の色が浮かび上がるんですが、それがとてもキレイ。
掃除もカンタン
簡単に分解できるので、掃除が楽です。
まとめ
家では、台所、寝室と2台の薪ストーブを使って、暖房は薪ストーブだけという期間もあったのですが、そのときの薪の消費量のハンパないこと。
冬の最後くらいになると、薪が足りなくなる。そのときは、製材所に行って杉の背板を買ってきて、薪ストーブに焚べるということもザラ。だから、1年中、薪確保の心配をしていたのでした。
薪ストーブを止めた今は、そんな心配も無用。気分が随分楽になりました。
今は、子育てと仕事で、薪ストーブを楽しむ余裕が無い。
あ、サーフィンに行かなけれが、可能か。笑
また将来、時間が出来たら薪ストーブを再開しようと思います。