2017年度の蜜蜂慰霊祭へ参加してきました。
開催場所は、館山市の安房自然村。千葉県の養蜂業者、東北地方から千葉県に越冬にきている養蜂業者が集まります。その人数、60人あまり。
研修会に参加
慰霊祭の後は、研修会です。
今回の議題は、
- 次亜塩素酸(ハセッパー)により蜜蜂の衛生環境を整える
- 蜜蜂ヘギイタダニの薬剤感受性試験と防除方法の検討について
今回の研修内容は、面白そうだと期待していました。
参加者も今までで一番多い感じ。皆さんも期待しているのでしょうか。
近年、蜜蜂の飼育が難しくなったと皆さん言っています。
養蜂歴40年を超えるベテラン養蜂家も「10年くらい前から、蜜蜂を育てるのが難しくなった。昔は、ほっといてもどんどん蜜蜂が増えたもんだ。」と言っていました。
蜜蜂を育てるのが難しくなった原因は、蜜蜂ヘギイタダニの被害と農薬や病気によるものが考えられます。
だから皆さん、今日の議題に興味津津なのでしょう。
次亜塩素酸(ハセッパー)により蜜蜂の衛生環境を整える
次亜塩素酸(ハセッパー)を製造している㈱テクノマックスの講演です。
簡単に言うと、次亜塩素酸(ハセッパー)を利用して養蜂の衛生環境を整えましょうということです。
次亜塩素酸(ハセッパー)は、15年くらい前から医療関係、畜産、食品関係などで幅広く使われて来ました。
特徴として、高い殺菌力、殺ウイルス効果、高い安全性があります。
芽胞菌まで殺菌する能力があるので、腐蛆病対策にも有効だということです。これは、ちょっと気になる。
蜜蜂ヘギイタダニの薬剤感受性試験と防除方法の検討について
総合的病害虫管理(IPM)技術の必要性について、東部家畜保健所の小出さんが講演してくれました。
IPM技術とは、環境保全型の減農薬技術で、農薬以外の防除を組み合わせ、農薬の使用量削減、薬効向上を目指した技術です。
ダニ駆除剤の展望として、現状の農薬と非農薬を合わせたIPM技術に注目していると言う。
ヨーロッパでは、非農薬計のダニ駆除剤が一般的だそう。日本も見習いたいものだ。
農薬系ダニ駆除剤の使用状況
アンケート結果によると、アピスタンは春に、アピバールは秋に使用している養蜂家多い。
アピバールは、高湿度における薬剤消失の恐れがあるので、夏~秋にかけての使用が困難。
まとめ
今回の講演は、有意義だった。
しかし時間があまり無く、講演のあとの質問時間がほとんど無かった。
質問は、懇親会でお願いしますということだったので残念。ボクは懇親会には参加しないので。
毎年思うのだが、講演の時間が短すぎる。もっと時間を取って欲しいものだ。