クリスマスイブの数日前に、「パパ、もうプレゼントは買ったの?」と娘が聞いてきた。
「プレゼントは、もうサンタさんにお願いしたよ」とボクが答える。
「ホントは、パパがサンタさんなんでしょ」と三日月のような目をして娘が言う。いたずらやふざけているとき、娘の目は三日月のように細くなるのだ。
「サンタは、本当にいるんだよ。世界中に何千、何万人といるんだよ。たしかどこかの団体が認定すると、サンタになれるんだ。」
夢のない現実的な答えを娘にした。
「で、プレゼントはアマゾンで買ったの?」と三日月のような目で聞いてくる。
「だから、サンタさんが持ってきてくれるよ。ほら、キミが3歳のときに、サンタさん来てくれたでしょ。サンタさんはいるんだよ」
「サンタさんが来てくれたの覚えてる?」
「うん、覚えている」
「だから、ちゃんとプレゼント持ってきてくれるから、楽しみに待ってなさい」
「うーん、でもやっぱり、パパがサンタさんなんでしょ」
この会話は、最初に戻る。
クリスマスが来るまでに、3回くらい、娘とこんな会話をした。
クリスマスイブの夜は、先日練習したローストチキン、チーズフォンデュ、カボチャのポタージュスープ、トマトソースのパスタを食べた。
ホットクック、ヘルシオを利用して、すべての料理をボクが作ったのだ。
ケーキは、鴨川の名店ベルジュで買ってきたもの。ベルジュのケーキは、クリスマスには欠かせない。