西洋ミツバチの天敵には、クモ、カマキリ、カエル、ツバメなどがいるが、いちばん怖いのはなんと言っても、オオスズメバチだろう。
オオスズメバチに集団で襲われたら、一群がわずか数時間で全滅してしまうこともある。
養蜂をスタートして15年以上経つが、何度も痛い目に合っている。
さて、日本ミツバチは、オオスズメバチの周りを取り囲んで殺してしまうことが良く知られている。
これを、熱殺蜂球という。
この行動は、日本ミツバチ特有なもので、西洋ミツバチには無いと言われてきた。
西洋ミツバチの熱殺蜂球
最近は、西洋ミツバチも日本ミツバチと同じような行動でオオスズメバチに対抗するようケースを多く見るようになった。
先日も、巣箱の前に20数匹のオオスズメバチの死骸が落ちていたので、たぶん西洋ミツバチの熱殺蜂球で死んだのではないかと思われる。
西洋ミツバチの死骸は100匹くらいであったので、かなり効率の良い戦いだったのがうかがえる。
西洋ミツバチも長い時間を経て、オオスズメバチに対する防御策を身につけてきたのである。
だからといって、全部の群がオオスズメバチに強いとは限らないので、蜂場の見回りは欠かせない。
少なくても、2日に1回は各蜂場を見回りして、スズメバチの被害を最小限に食い止めるようにしている。