約7年前、アマゾンのオーディブルを、サービスが開始されてからすぐに契約して1年数ヶ月利用していた。
でも、聴きたい本が少ないし、すこし飽きて来たので解約したのだった。
去年の暮に、ひさしぶりにオーディブルのサイトを覗いてみたら、7年前の貧弱な品揃えとは比べ物にならないくらいに、聴ける本が増えていてビックリ。
3ヶ月無料体験できるというので、コレは有り難いと思い、すぐに申し込んだのだった。
それからは、耳読書三昧。
キンドルの機械の読み上げとは違い、オーディブルのプロのナレーターによる朗読は、やっぱり良い。
小説などは特に、グイグイと話の世界に引き込まれてしまう。
藤沢周平、宮部みゆき、山本周五郎、あとはおすすめに上がってくる本をいろいろと聴いてみた。
藤沢周平は、オーディブルにあるものは全部聴いてしまった。
最近は、「正体」染井 為人著を聴いた。
20時間の大作で、数日間、小説の世界に没頭。
未成年の死刑囚が脱獄して、冤罪を晴らそうとする物語。
読了後は、すこし頭がぼーっとして、「正体」ロスを味わっている。
その前は、「火車」宮部みゆき著。
その前は、「同志少女よ敵を撃て」逢坂冬馬著。
いづれも15時間を超える大作である。
というように、小説の世界にどっぷりハマっていたのだが、「ちょっとまずいかな」と思うようになった。
聴いているあいだは、ずっと小説の世界に入ってしまい、「いまここを生きること」ができない状態。
また、殺人が多すぎる。
ミステリーには不可欠なのだろうが、簡単にあっさりと人が殺されてストーリーが進んでゆく。
いやいや、非日常を頻繁に体験するのは、ちょっとまずいなと思った。
ということで、3ヶ月の無料体験期間が終わったところで解約することにした。
また、聴きたくなったら短期間登録すれば良いのだから。
オーディブル専用にFire7タブレットも購入したのだけれど、これはキンドルの読み上げ機能が付いているので重宝する。
これからは、Fire7タブレットのキンドルアプリで耳読書をしようと思う。