西洋ミツバチの最大の天敵、スズメバチ。
人間が保護してあげないと、ミツバチは全滅してしまいます。
春のスズメバチ対策
スズメバチは女王蜂1匹だけで越冬して、春に自分1匹から巣作りをスタートします。春にその女王蜂を退治すれば、スズメバチの巣を1つ駆除したことと同じです。
春には、ペットボトルトラップをセットして越冬したスズメバチの女王を捕獲して駆除します。
ペットボトルの中には、スズメバチを誘引する液体が入っています。ペットボトルの中に入ってしまうと、スズメバチはうまく外に出られなくなります。
ペットボトルの上部分をカッターで切り、中へ押し込みます。外へ広げると雨水が入ってしまうので、中へ入れます。
夏・秋の対策
8月に入ると、大スズメバチが大挙して襲ってくるようになります。被害を受けてからではなく、早めにスズメバチ捕獲器を設置します。お盆前には設置したほうが良いです。
捕獲器の両側を針金で繋げています。
その他に、一斗缶を利用したスズメバチトラップも設置します。
蜂蜜を保存していた一斗缶の横をディスクグラインダーで切り、中に誘引液を入れます。
一斗缶を覗いてみると、こんなにたくさん取れています。
今年はスズメバチが特に多いので、6mm角のメッシュ状の針金を巣門前に設置しました。
すばしっこいキイロミツバチを捕虫網で、大スズメバチはラケットで退治。
これは必須アイテム。各蜂場に常備してあります。
大スズメバチ対策には、ネズミ捕り用粘着シートを利用
ネズミ捕り用粘着シートに大スズメバチをくっつけておけば、それに釣られて他の大スズメバチも寄って来ます。大スズメバチに狙われた蜂群の蓋の上にセットしたほうが良いでしょう。
スズメバチ誘引液の作り方
スズメバチ誘引液は、蜂蜜を発酵させて作っています。
採蜜の後片付けのとき、濾過装置や遠心分離機に残った蜂蜜を少し水で薄めてポリタンクなどに貯めておきます。春から夏なら1,2ヶ月で発酵してすっぱくなります。これを誘引液として使用します。
ミツバチが寄ってくるようであれば、酢を足します。様子を見てミツバチが寄ってこなくなるまで、酢を足してください。
出来れば毎日の蜂場の見回りが大切
大スズメバチに狙われると、運が悪ければミツバチが全滅してしまいます。見回り中に大スズメバチに襲われている蜂群を助ければ、最悪の事態は免れます。毎日が無理でも2,3日ごとには見回りたいところです。
特に雨が降ってから、上がったときが一番危ないです。大スズメバチが大挙して襲ってくるケースが多いです。