昨日の夕方、娘と2人で江見の祭りを見に行ってきた。
妻は具合が悪いので、留守番。
まず向かったのは、娘のお目当ての祭りの屋台。
農協の駐車場に、6つ7つの店がこじんまりと出ている。
客足もまばらなので、屋台の店主たちは退屈そうだ。
わたあめを1つ買う。
500円なり。高いなー。
時間が少し早かったようで、駅前に神輿や山車はまだ来ていない。
駅前の広場で集落ごとに、踊りや神輿を披露するのだ。
時間を潰すために、娘と2人で歩いて漁港に行ってみる。
漁港に到着すると、2匹のネコがスルスルと寄ってきた。
人なつこいネコだ。
いま買ったわたあめを娘がネコにあげた。
2匹のネコは「ニャンだ、ニャンだ」とわたあめに飛びついて、匂いを嗅ぐ。
でも、匂いを嗅いだだけでネコは食べようとしない。
娘が何度か、わたあめをあげて食べさせようとするが、やっぱり食べてくれない。
そんなことをしていると、最初は2匹だったネコは6匹に増えていた。
みんな毛並みも良く、中肉で健康そうなネコたちだ。
漁港に住み着くネコだけに、人間からもらった魚をたくさん食べているのだろうか。
だから、毛並みも良く人なつこいのだろう。
あ、祭りに行かなくては。
駅前の商店街に戻ってみると、たぶん最初の組であろう集落の踊りが始まっていた。
皆ハッピを着て、音楽に合わせて踊りを披露する。
小学生以下の子供からお年寄りまで、2,30人が同じ方向を向いて踊りを披露する。
みんな笑顔で楽しそうだ。
飾られた軽トラックは近くで待機。
田舎町の軽トラックは、祭りでも大活躍だ。
踊りが終わると、神輿の出番だ。
神輿を担ぐ前に男の人が、甚句を歌う。
これが、イイ。
歌っている言葉は分からない部分が多いのだが、胸にしみてくる。
あー、ボクは日本人なんだなぁと、しみじみ思う。
今年の祭りは、どことなく寂しい感じがした。
色彩もいつもより、寂しげだ。
何故だろう。
あー、分かった。
今年は、シラフで祭りを見ているからだ。
いつもは、ツマミを片手にビールをグビグビ飲みながら祭りを見物する。
これが、なんとも至福の時間なのだ。
今年は、正月元旦から酒を飲んでいない。
酔っ払って充血した目ではなく、さっぱりくっきりした目で見る祭りだから、どことなく寂しい感じがしたのかもしれない。
祭りには、酒が合う。
お茶を飲みながら、ふりふりポテトを娘と食べる。
これで、イイのだ。