ハチミツの話

ハチミツが結晶する理由

気温が低くなってくると、ハチミツが白く固まってきます。

これはハチミツが結晶したのです。

欧米では、「結晶したものこそ純粋ハチミツの証拠」と思われています。だからわざわざ結晶を作ってお店に出すということをしています。

ハチミツはなぜ結晶するの?

ハチミツ成分のほとんどは、果糖とブドウ糖。

このブドウ糖が花粉を核にして結晶するのです。

ブドウ糖が含まれる比率によって、結晶しやすさが変わってきます。

レンゲ蜜、ナタネ蜜などブドウ糖の比率の高いハチミツは結晶しやすいです。アカシア蜜などの果糖の比率が高いものは結晶しにくくなっています。

ナタネ蜜はブドウ糖の比率が極端に高いので、採蜜中に固まって分離機から出づらいということもあります。

絶対に結晶しないハチミツというものはありません。結晶するのが極めて遅いというだけです。

ハチミツが結晶するきっかけ

ハチミツに含まれている花粉をスターターとして、結晶が始まります。花粉を核としてそこから少しずつ結晶していきます。

結晶しないように蜂蜜から花粉を取り除いているハチミツもあります。結晶していると消費者から敬遠されがちです。また、店から返品をされるかもしれません。

ハチミツから花粉を取り除いたら、栄養分がほとんどなくなってただの甘味料になってしまいます。

そんなハチミツは食べたくありませんよね。

ハチミツが結晶する最適気温

気温が低くなってくると、ハチミツの結晶が始まります。気温が何度にまで下がったら、結晶するのでしょうか?

気温13,4度が結晶しやすいと考えられています。

それよりも高くても低くても結晶は遅れます。

冷蔵庫に保存しておくと結晶が遅れます。マイナス18度以下になるとほとんど結晶しなくなります。

気温13,4度というのは、昆虫が冬眠にはいる温度です。ミツバチはこの気温にまで下がると、蜂球を作って防寒態勢に入ります。

ハチミツが結晶する適温と、ミツバチ達が防寒態勢に入る気温がぴったり合致するのは、大自然の神秘が感じられますね。

結晶を溶かす方法

結晶したハチミツは、そのままお召し上がりになることをお勧めします。なぜなら、ハチミツは加熱しすぎると栄養が失われてしまうからです。

でも、どうしても結晶を溶かしたいときは、湯煎すれば結晶を溶かすことができます。

45度くらいのお湯にビンを入れて、湯煎してください。

酵素は、48度で壊れるそうです。だからそれ以下の温度でゆっくりと湯煎して溶かしてください。

まとめ

本物の天然ハチミツは、花粉やローヤルゼリーやミツロウの含有量が多く、結晶しやすい傾向にあります。

蜂人舎のハチミツは、ミツバチの蜜枠から絞ったハチミツを何も手を加えることなく、そのまま瓶詰めしています。

何も足さない、何も引かない。

栄養がたっぷり詰まっています。

安心してお召し上がりください。

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