山の蜂場は、梅の木の下にミツバチの箱を置いている。
夏は葉が生い茂って日除けになり、冬は葉が落ちて日当たりが良くなるという、ミツバチを飼うにはまことに条件の良い場所なのである。
当然のことながら、梅は実がなるわけであるが、これが少し厄介なのだ。
毎年5月になると、足の踏み場もないほどのたくさんの梅の実が、地面に落ちてくる。
仕方なく長靴でブニュ、ブニュと踏み潰して歩くのだが、あまり気持ちの良いものではない。
「拾って使えばいいじゃん」と言われそうだが、忙しいこの時期は、そんな余裕もないときが多い。
6,7年前くらいまでには、おばさんが拾いにきていたので、梅の実も有効に活用されていた。
でも、さすがに内検のときに小梅を踏みつけるのがイヤだし、モッタイナイから拾ってきた。
小梅で酵母液を作り元種を仕込む
小梅、水、はちみつを容器に入れる。
1週間くらいで、プシュプシューとしてきたら小梅酵母の完成。
小梅酵母に全粒粉を加えて、元種を仕込む。
酵母をそのまま使うよりは、元種を作ってパンを焼くほうがパンの膨らみが良くなるのだ。
ホームベーカリーでパンを焼く
できた元種を使って、ホームベーカリーでパンを焼いた。
モチモチ、皮はサクサクで、ほのかに小梅の甘さが感じられる。
妻と娘も「おいしい」を連発。
苦労がむくわれる瞬間。
ボクが料理を作るのは、その声が聞きたいのか、それとも自分がおいしいものを食べたいのか、どちらなんだろう?
・・・、たぶん両方だろう。
使用したホームベーカリーは、パナソニック製のもの。
最近、ホームベーカリーを買い替えてから、いろんなパンを焼いている。
これ、4万円近くしたけど、おいしいパンが焼けるので、十分元が取れると思う。
梅シロップを仕込む
小梅が余ったので、はちみつを入れて梅シロップを仕込んだ。
暑い夏、喉が乾いたときにこれを炭酸で割って飲むと、旨いんだなぁ。