養蜂日記

2011年初内検 ダニの被害が目立ちます

2011年初内検しました。
内検とは、蓋を開けてミツバチの状態を見ることです。

越冬後、初めての内検。
期待と不安の中、蓋を開けてみると、ダニの被害が目立ちました。
下の写真は、ダニの被害で全滅した蜂群。

幼虫についているダニ。 楕円形で赤色をしています。

一般的にダニの駆除は、殺虫剤の染み込んだプラスチックプレートを1ヶ月くらい巣箱のなかに吊るして行います。
僕も養蜂を始めた時は、なんの疑問も無くそうしていました。

でも何となく、いやだなーと感じていました。
自給用野菜を無農薬で育てているのに、はちみつは農薬を使用して生産しているのは、いやだなーと思うようになりました。

思い切って、3年前から一切の化学的薬品を使用するのを止めました。
無農薬飼育を始めたのです。

でも誰も教えてくれる人はいないので、試行錯誤しながらやっています。
ヒノキ、ジャスミン、タイム等、ダニに対して忌避作用があるものも試したりしています。

ダニは、 雄の幼虫に好んで付きます。
それを利用して、雄峰の幼虫を取り除いたりします。
上の写真は、巣枠を振って落ちない幼虫はピンセットで取っているところです。
プロの養蜂家で、こんなことやっている人いるのかなー?笑

いずれにしても、手間が掛かります。
殺虫剤を使えば、簡単です。

手間は掛かりますが、利点もあります。
無農薬飼育を始めて、女王蜂の死亡や異常が無くなりました。
それまでは、2、3割くらいの死亡や異常は当たり前だと思っていたのです。

ダニが死ぬくらいですから、ミツバチ達も相当なダメージを受けているはずです。
実際ミツバチ達も多少は死ぬようです。
ストレスも相当掛かるんじゃないかと思います。

ハチミツは、ミツバチ達が花の蜜を運んできて、それがそのままハチミツになるのでは無いのです。
ミツバチは花から蜜を吸って、腹中のハチミツ用胃袋に貯えて持ち帰ります。
巣で待ち構えている他のミツバチに口移しで、それを渡すのです。
その過程で唾液酵素をはじめとする、いろいろなものが加えられます。
そして、薄い蜜がミツバチ達の羽の扇風で濃縮されて、ハチミツになります。

イライラしたストレスの多いミツバチ達が作ったハチミツ。
なるべく自然に近い環境で、あまりストレスの無いミツバチ達が作ったハチミツ。

後者のほうが、おいしいと僕は思っているのです。
料理も同じですよね。
怒っている人が作った料理、美味しくなれとおもいながら作った料理。

僕が、一番の蜂人舎のはちみつ消費者だから、安全でおいしいものを食べたい。
今は毎朝、ハチミツレモンを飲んでいます。

無農薬飼育だから、ミツロウもきれいなものが取れます。
時間を作って、プロポリスも作りたいなー。

 

 

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